令和6年9月17日(火)に、ホテルコレクティブ(那覇市)において、令和6年度第1回沖縄産学官協働人財育成円卓会議が開催されました。
本円卓会議は、平成25年12月に沖縄地域社会が抱える人材育成の問題の発掘、県内の経済成長に極めて重要なファクターとなる県内企業の活性化を牽引する人材の養成、沖縄 21 世紀ビジョンの達成を支えると共に世界に飛翔する人材の育成について産学官が連携して取り組むことを目的として設置され、今回が12回目となります。
これまでの円卓会議では、沖縄から海外への留学派遣事業をメインとして議論がなされてきましたが、昨年度の10周年を皮切りに、円卓会義の意義を再度確認し、参加する構成員にとって実りの多い会議となるよう議題の見直しや、文字どおり座席を円卓の配置に変更し、各当事者による沖縄県における課題について討議を重ね議論がしやすいよう工夫を図りました。今年度は、より議論が深まるよう円卓ごとでの意見交換(ワークショップ)を取り入れました。
本円卓会議の議長は琉球大学の西田学長が務め、琉球大学地域連携推進機構が事務局を担います。
会議では、審議事項として、議長の選出が行われ、西田学長が議長に選出されました。
その後、開会の挨拶を西田議長が行いました。

挨拶する西田議長
続いて、西田議長から、議長の職務代理として、沖縄経済同友会の渕辺美紀代表幹事が指名されました。

議長の職務代理の指名を受ける沖縄経済同友会の渕辺代表幹事
続いて、今年度、本円卓会議に新たに加盟した、沖縄セルラー電話株式会社の國吉博樹取締役執行役員常務と日本トランスオーシャン航空株式会社の末崎裕介取締役執行役員・総務部門長から一言ご挨拶がありました。
![]() 沖縄セルラー電話(株)の國吉取締執行役員常務からご挨拶 |
![]() 日本トランスオーシャン航空(株)の末崎取締執行役員・総務部門長からご挨拶 |
続いて、沖縄からアジアへトビタテ!海外研修事業について、同ワーキンググループの山里絹子座長から、同事業の昨年度の報告と決算報告等が行われ、審議事項として、次年度の同プログラムの実施と、事業費を賄うための企業等からの寄附金の目標額の設定について説明があり、了承されました。
その後、昨年度、マレーシアへ派遣された学生から、2023年度の海外研修活動報告及び、今後の展開について報告が行われました。
![]() 事業を説明する山里WG長 |
![]() 昨年度の海外研修を報告する穐葉さん |
続いて、報告事項として、外務省沖縄事務所の宮川学沖縄担当大使から、外務省が実施する地元沖縄の大学・高校生を対象とした「アメリカで沖縄の未来を考える(TOFU)プログラム」が紹介されました。
さらに、報告事項として、琉球大学の福治友英理事・副学長から、本円卓会議のホームページの開設について報告がなされました。
最後のプログラムとして、沖縄における喫緊の課題である「沖縄の人材確保」をテーマに意見交換(ワークショップ)を行いました。
始めに県内高等教育機関の就職状況の動向等の説明を琉球大学キャリア教育センターの獺口センター長から行い、続いて、沖縄県商工労働部の砂川産業雇用統括監から沖縄県における若年者雇用促進の取組等について報告がありました。
![]() 獺口琉球大学キャリア教育センター長 |
![]() 砂川沖縄県産業雇用統括監 |
県内学生の就職や行政の施策等の状況を踏まえ、円卓ごとのワークショップを行い、企業や経済界、行政、教育関係の団体から参加した34名が、高等教育機関に求める人材育成について多角的な視点から活発な議論が行われました。
各円卓から出た意見として、県内企業を学生に周知する機会を増やすことや、小中学生から企業や就職について感心を持ってもらう取組の必要性などが出され、大変有意義な意見交換となりました。
各円卓での議論の様子はこちら
本円卓会議は、今後とも、地域の産業界や経済界、企業、自治体、高等教育機関が連携して、沖縄における人材育成の課題解決に向けて取り組んで参ります。
会議資料はこちら